テニスの全米オープンは6日(日本時間7日)、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで車いすの部、男子シングルス決勝があり、第1シードの小田凱人(ときと、19)=東海理化=が、第4シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)を6―2、3―6、7―6で破り、初優勝を果たした。
小田は4大大会とパラリンピックの全てを制する「生涯ゴールデンスラム」の偉業を成し遂げた。
- 「選ばれし者」の自負 19歳の小田凱人が挑む生涯ゴールデンスラム
車いすテニスの男女シングルス(手や腕にも障害があるクアードの部を除く)での「生涯ゴールデンスラム」の達成は、男子の国枝慎吾と、女子のディーデ・デフロート(オランダ)に続き史上3人目。小田は19歳3カ月での達成で、最年少記録となる。
決勝は最終セットのタイブレーク(10点先取)までもつれた。小田は6―9と相手にマッチポイントを許す窮地に追い込まれたが、そこから9―9に追いついた。その後、2ポイント差がつくまで争う形式で相手を13―11で振り切った。
小田は愛知県一宮市出身。小学3年の時に骨肉腫を発症して左足の自由を失い、10歳で車いすテニスを始めた。
14歳でジュニアの世界ランキング1位に。17歳だった2023年の全仏オープンで車いすの部男子シングルスを制し、従来の4大大会最年少優勝記録(19歳)を更新。史上最年少で世界ランキング1位の座にも就いた。
これまで4大大会では全豪オープンで1度、全仏オープンで3度、ウィンブルドン選手権で2度優勝を経験。昨年のパリ・パラリンピックでも金メダルを獲得した。
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