バレーボールの世界一を決める“世界バレー”の3位決定戦が日本時間7日、タイ・バンコクで行われ、女子日本代表(世界ランク5位)はブラジル(同2位)に2ー3(12ー25、17ー25、25ー19、29-27、16ー18)で敗戦。2010年の銅メダル以来15年ぶりのメダルには届かず、ネーションズリーグに続き4位で今大会を終えた。

スタメンは石川真佑(25)、島村春世(33)、宮部藍梨(27)、関菜々巳(26)、佐藤淑乃(23)、和田由紀子(23)、リベロに福留慧美(27)が起用された。

対戦相手は前回大会銀メダルの強豪ブラジル。日本は第1セット、石川や和田が得点を挙げるもブラジルのキャプテン・ガビ(31)の強烈なサーブやアタックに失点が続き追う展開となった。さらに平均身長189.5cmの高さのある攻守に苦戦。途中出場のチーム最年少・秋本美空(19)がサービスエースを決め流れを掴もうとするも、点差を縮めることができず。12ー25の大差でこのセットを落とした。

第2セットは和田、佐藤のバックアタックや島村の移動攻撃などで果敢に攻めた日本。中盤は佐藤や石川が連続得点を挙げ15ー17の2点差まで詰め寄った。しかしこのセットでもガビのスパイク、高さのあるブロックに阻まれ反撃することができず17ー25で2セット連取された。

後がなくなった日本は第3セット、スタートから起用の山田二千華(25)のブロックや佐藤のスパイクなど5連続得点でリードを奪った。勢いをつけた日本は中盤も和田、石川が得点を重ねると島村のクイックで20得点目に乗せた。終盤、佐藤のサービスエースでセットポイントを迎えると最後も佐藤のバックアタックが決まり、25ー19で1セット取り返した。

第4セットは序盤からブラジルに5連続失点を許し追う展開となった。それでも石川のスパイクや中川つかさ(25)のサービスエースが決まるなど11ー11と追いついた日本。1点を奪い合う攻防が続くも、佐藤のスパイクで14ー13で逆転に成功した。終盤も佐藤が勝負所で決めきり29ー27でこのセットを取りきった。

15点先取の最終第5セットは序盤ブラジルの強打、ブロックに苦戦。リードを許した日本だが、佐藤のバックアタックや石川のスパイクで食らいつくと9ー9と同点に追いついた。さらに山田がブロック10得点目を奪った日本。終盤2度のマッチポイントを繰り返す激闘もブラジルの強打に再び逆転を許した日本はあと1歩及ばず。僅差でこのセットを落とし、今大会を4位で終えた。

試合後、キャプテンの石川は「最後勝ち切れなかったのはすごく悔しいですけど。世界バレーやり切って終えることができた」と試合を振り返った。続けて「このチームのキャプテンとして今シーズン始まって、自分はまだプレーで引っ張ることしか今はまだできないっていうのが課題でもあるので、オリンピックまでこの期間でまた1つ自分が成長するきっかけになると思います」と涙を流した。

男子の世界バレーはフィリピンで開催。51年ぶりのメダル獲得を目指す日本代表は9月13日にトルコとの初戦を迎える。

※世界ランキングは試合開始前
【日本の得点(上位)】
佐藤 34得点
石川 23得点
和田 13得点
島村 11得点

【女子日本代表 試合予定】
■予選ラウンド(日本はプールH)
8月23日(土)〇3ー0 カメルーン
8月25日(月)〇3-2 ウクライナ
8月27日(水)〇3-1 セルビア

【決勝トーナメント・1回戦】
■8月29日(金)
オランダ(A1位) 3ー2 セルビア(H2位)
日本(H1位)3ー0 タイ(A2位)  
■8月30日(土)
イタリア(B1位)3ー0 ドイツ(G2位)
ポーランド(G1位) 3ー2 ベルギー(B2位)
■8月31日(日)
フランス(C2位) 3ー1 中国(F1位)
ブラジル(C1位) 3ー1 ドミニカ共和国(F2位)
■9月1日(月)
アメリカ(D1位) 3ー0 カナダ(E2位)
トルコ(E1位) 3ー0 スロベニア(D2位)

【準々決勝】
9月3日(水)
日本(H1位)3ー2 オランダ(A1位)
イタリア(B1位) 3ー0 ポーランド(G1位)
9月4日(木)
ブラジル(C1位) 3ー0 フランス(C2位)
トルコ(E1位) 3ー1 アメリカ(D1位)

【準決勝】
9月6日(土)
日本(H1位) 1ー3 トルコ(E1位)
イタリア(B1位) 3ー2 ブラジル(C1位)

【決勝・3位決定戦】
9月7日(日)
3位決定戦 日本(H1位) 2ー3 ブラジル(C1位)
21:30~ 決勝 トルコ(E1位) ー イタリア(B1位)

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