■MLB ドジャース9ー0ロッキーズ(日本時間11日、ドジャー・スタジアム)
ドジャース・大谷翔平(31)が本拠地でのロッキーズ戦に“1番・DH”で出場し、3打数1安打1打点1四球。5試合連続安打、2試合連続打点をマーク、さらに今季130得点目のホームも踏んだ。チームは4連勝、パドレスとジャイアンツが敗れたため、優勝マジックは“13”となった。
チームは3連勝で2位パドレスとは2ゲーム差、そして、直接対決が7試合残っている3位ジャイアンツがこの日のデーゲームで敗れ、ドジャースと7.5ゲーム差となり、ゲーム前にドジャースにマジック15が再点灯した。
大谷も4試合連続安打中、ロッキーズの先発は今季4勝14敗、左腕のK.フリーランド(32)、通算成績は8打数6安打、23年、24年と2年連続ホームランを放っている。今季も2打数2安打と相性の良い投手。
1回の第1打席、本拠地ファンの大歓声で打席に入ると、1球目、内角高めのストレートを積極的に打っていったが、角度45度と高く上がりすぎたセンターフライ。
0対0の2回、ドジャースは右足首の捻挫から復帰したT.エドマン(30)が相手のエラーで出塁すると、ここから無死一、二塁から7番・A.パヘス(24)がレフトフェンス直撃にタイムリーツーベース、さらに8番・E.ヘルナンデス(34)がライトへ犠牲フライで2対0。
さらに2死三塁のチャンスで大谷の第2打席、ロッキーズバッテリーは警戒すると思ったが、いきなり内角高めのスイーパー、大谷も1球目から強振してライト前へタイムリー、5試合連続安打、2試合連続打点をマークした。この勢いで2番・ベッツ(32)もレフトオーバーのツーベース、大谷は1塁から一気にホームに還り、今季130得点目となった。
先発のB.スネル(32)も好投、山本由伸(26)の9回2死までのノーヒットノーランからドジャース先発陣が奮起、カーショー(37)、グラスノー(32)、シーハン(25)と先発に勝ち星が付いている。スネルも大量点に助けられて、4回までロッキーズ打線をわずか1安打に抑えた。
4対0とリードした4回、2死二塁で大谷の第3打席、カウント0-2と追い込まれると、3球目、外角低めのナックルカーブに上手くバットを合わせたが、サードへのハーフライナーとなった。
スネルは勝ち投手の権利のかかった5回も3者凡退、ここまで15個のアウトのうち、9個が三振。スネルは6回、今季最多の104球を投げて、許したヒットは2本、今季最多11奪三振のベストピッチング。
追加点が欲しいドジャースは6回、2死一、三塁で大谷の第4打席、さすがにロッキーズバッテリーは警戒して外角勝負でストレートの四球。満塁とチャンスを広げてこの日3安打のベッツに回した。このチャンスにベッツはいい当たりもレフトライナーに倒れた。
終盤に入った7回、ドジャースは2人目としてM.コーペック(29)をマウンドへ送ったが、コントロールが定まらずに1死から3者連続四球で満塁のピンチ。D.ロバーツ監督(53)が動き、前日に負傷者リストから帰ってきたA.ベシア(29)を連投させた。
このピンチの場面で代打・M.モニアック(27)を空振り三振に打ち取り、大絶叫。続く1番・T.フリーマン(26)を追い込むと、スタジアムもスタンディング、ベシアはストレートを投げ込み、2者連続の空振り三振。チームを奮い立たせる大絶叫、本拠地も大歓声につつまれた。
この流れで8回はベテランのK.イェーツ(38)が3者凡退、無失点に抑えた。その裏、大谷の第5打席、1死一、二塁でフルカウントからチェンジアップを引き付けて打つと、キャッチャーのミットが当たってしまい打撃妨害で出塁。すると、ベッツがカウント3-0から迷いなく振りぬくと、レフトスタンドへ2試合連続となる18号満塁ホームラン。さらに、T.ヘルナンデス(32)も2試合連続となる24号ソロ。この日のドジャースは2回、相手のエラーから、8回は打撃妨害からと相手のミスを逃さずに大量得点を奪った。
ドジャースは4連勝、4カードぶりに同一カード3連勝と勢いは止まらず。2位のパドレスはレッズ戦、1対0で迎えた8回に逆転を許して連敗。ドジャースとのゲーム差が3となり、ドジャースの優勝マジックが13となった。
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