
34年ぶりに東京で開催される陸上の世界選手権は、13日から始まり、今月21日まで国立競技場で行われます。
大会を前に女子1500メートルと5000メートルに出場する田中選手、男子3000メートル障害の三浦龍司選手、それに女子5000メートルと1万メートルの廣中璃梨佳選手が会見しました。
このうち田中選手は「今シーズンは世界レベルのレースに挑み続けていて、練習面でも世界のトップと同じ取り組みをしてきた。こうした経験を通して世界選手権に向け、心身ともにいい準備ができた」と調整が順調に進んでいる様子をうかがわせました。
日本で開催される大会に向けては「2種目で決勝に残りたいという具体的な目標はある。目標にただ向かっていくというよりは、全力で臨むことがいちばん大事だ」と意気込みを語ったうえで「日本選手が世界の選手の中で輝いているところを見てほしい。まだ差がある部分もあるが、そこに挑む日本選手の姿勢なども目の前で感じてほしい」と話していました。
廣中璃梨佳「思いどおりの走りがしたい」
女子5000メートルと10000メートルの2種目に出場する廣中璃梨佳選手は「海外での高地トレーニングを4回行うなど、しっかりトレーニングができている実感がある。ことしは自分が納得するレースができていない悔しさがあるが、世界選手権で思いどおりの走りがしたいと思って頑張って来ることができた。心身ともに大会に向かう準備ができた」と笑顔で話しました。
会場が同じで、無観客で開催された東京オリンピックを振り返り「当時、感じることができなかった歓声を受けて走れるのが楽しみだ。ラストの勝負ができるような準備もできたので、持ち味のスタミナを生かして後半のスピードに対応できるようにしたい」と意気込んでいました。
三浦龍司「メダル獲得を目標に」
男子3000メートル障害に出場する三浦龍司選手は「予選が1番の難所というか鬼門になると思うので、まずは決勝に残ることを確実にやっていきたい。ことしはタイムを出しているのでこれまで以上にトップ争いをしていけると思う。メダル獲得を目標に走りたい」と意気込みを語りました。
ことし7月に世界最高峰の大会「ダイヤモンドリーグ」で自身が持つ日本記録を更新する8分3秒43のタイムをマークしたレースを振り返り「感覚もよかったし、ラップタイムなどいろいろな面でもこれまでで1番いいレースだった。再現できるのが理想だが、自分の武器であるスピードや後半に粘りの走りができれば結果につながってくると思う」と話していました。
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