JVA(日本バレーボール協会)は、9月12日(金)からフィリピンのマニラで開催される「2025男子世界選手権大会」に参加する男子日本代表チームの出場選手14人を発表しました。

 準々決勝のイタリア戦、マッチポイントを握りながらあと1点が奪えず、無念の逆転負けを喫したパリオリンピックから10か月。ロラン・ティリ新監督のもと再スタートをきった男子日本代表、石川祐希主将が「大事な場面で、1点をとり切る力を身につけることが、チームにとっても、個人にとってもこれからの課題」と位置付けた今シーズン。集大成となる世界選手権のメンバーには、若手からベテランまで年齢的にもバランスとれた頼もしい選手達が顔を揃えました。

 アタッカー陣は、主将の石川祐希選手、高橋藍選手、宮浦健人選手といった日本代表躍進の原動力となってきた3人に加えて、今シーズンは、イタリアでもまれて一段と成長した大塚達宣選手が右肘の手術から復活。22歳の西山大翔選手が強烈なサーブを誇る21歳の甲斐優斗選手とともにメンバー入りを果たしました。

 日本のスピードバレーのカギとなるセッターには、大宅真樹選手と永露元稀選手の2人。ブロックの要となるMB陣には、経験豊富な小野寺大志選手に加えて、チーム最長身の佐藤駿一郎選手ら4人。レシーバー陣には、他の国々のコーチ陣が世界最高峰の2人と評価する小川智大選手と山本智大選手の2人が名を連ねています。

 24から32に参加国が拡大して開催される今回の世界選手権は9月12日(金)に開幕。4か国ずつ8つの組に分かれて1回戦総当たりで行われる予選ラウンドでは、日本は9月13日(土)にトルコ、15日(月)にカナダ、17日(水)にリビアと対戦、4か国の中で上位2チームに入れば、準々決勝進出をかけて各組の上位が激突するラウンド16に進みます。9月24日(水)、25日(木)に準々決勝、9月27日(土)に準決勝が行われて最終順位が決定するファイナルが行われるのは、9月28日(日)。

 今シーズン大切なことは「(ロサンゼルスオリンピックに向けて)新たな戦力を発見すること。選手は勿論、コーチ陣も含めてお互いをじっくりと理解し合いこと。」と話したティリ監督が、「常に、本気で表彰台を目指す戦いの中でしかチームの成長はない」と51年ぶりのメダル獲得を狙う世界選手権。大会最終日まで、激闘を繰り広げた女子のように、チーム全員の力を結集して目標に立ち向かうことができるのか、男子日本代表の世界の頂点を目指す戦いに注目です。


バレーボール男子日本代表 2025男子世界選手権大会出場選手(14人)
(背番号 氏名 ポジション 所属)

2  小野寺太志 MB(サントリーサンバーズ大阪)
4  宮浦健人 OP(ウルフドッグス名古屋)
5  大塚達宣 OH(パワーバレー・ミラノ、イタリア)
9  大宅真樹 S (日本製鉄堺ブレイザーズ)
12 高橋藍  OH(サントリーサンバーズ大阪)
13 小川智大 L (サントリーサンバーズ大阪)
14◎石川祐希 OH(シル・スーサ・ヴィム・ペルージャ、イタリア)
15 甲斐優斗 OH(専修大学)
17 西本圭吾 MB(広島サンダーズ)
18 西山大翔 OP(大阪ブルテオン)
20 山本智大 L (大阪ブルテオン)
21 永露元稀 S (広島サンダーズ)
22 エバデダン ラリー MB(大阪ブルテオン)
32 佐藤駿一郎 MB(ウルフドッグス名古屋)
◎は、キャプテン

【ポジション】
OHアウトサイドヒッター、MBミドルブロッカー、Sセッター、Lリベロ、OPオポジット

【試合日程(予選ラウンド)時間は日本時間】
9月13日 (土)    日本 対 トルコ  午後3時~
9月15日(月・祝) 日本 対 カナダ  午後3時~
9月17日(水)   日本 対 リビア  午後10時30分~

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