■東京2025世界陸上競技選手権大会(13日、国立競技場)
女子10000m決勝が行われ、今年の日本選手権覇者である廣中璃梨佳(24、JP日本郵政グループ)が31分09秒62で6位に入った。23年世界陸上ブダペストの7位に続く、2大会連続の入賞を達成した。
27人で争われた決勝。廣中はスタートすると縦に伸びた集団の先頭の方、7、8番手あたりにつけた。800m付近で、するするっと上がり先頭に立つ廣中。序盤は廣中が先頭に立ち集団を引っ張る展開に。しかし3600mを過ぎると、少しペースが上がり、廣中は6番手に後退する。
レース中盤、廣中は給水し先頭との差が広がり10番手辺りに順位を落とす。苦しそうな表情を浮かべ、その後も度々給水する廣中だが、6000m手前で入賞圏内の8位に上がる。終盤に入っても笑顔を見せて力走、満員の国立競技場でのレースを楽しむように足を運び、ラスト1周で7位に上がり、さらに一人抜き6位でゴールした。
廣中は女子5000mにも出場する予定で、18日に予選に臨む。矢田みくに(25、エディオン)は32分28秒94の20位。優勝は世界記録保持者のB.チェベト(25、ケニア)で30分37秒61だった。
廣中は今年4月、熊本で行われた日本選手権の女子10000mで31分13秒78のタイムをマークし優勝。参加標準記録突破はならなかったが、ワールドランキングで日本人トップの12位に入り、代表入りを果たした。レース後、廣中は「今回、帰ってこられてうれしい。最後まで自分らしくスパートがかけられたかな。これからもどんどん廣中璃梨佳の走りを見てほしい」と笑顔を見せた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。