北海道稚内市で開かれているカーリングの日本代表決定戦の女子は、予選リーグ1位のSC軽井沢クラブとタイブレークでロコ・ソラーレを破って勝ち上がったフォルティウスの対戦です。
予選リーグから持ち越した成績を含めて先に3勝したチームが代表に決まる対戦は、SC軽井沢クラブが2勝1敗と王手をかけて14日午前の第2戦に臨みました。
試合は、序盤から1点を争う緊迫した展開で、両チームとも大きなミスのない競り合いとなりました。
同点の第8エンドに、SC軽井沢クラブは不利な先攻ながらガードストーンを効果的に使ってハウスと呼ばれる円を広く使ったストーンの置き方で攻めてスチールを狙いました。
対するフォルティウスは、スキップの吉村紗也香選手が相手のストーンに当てて円の内側を捉える難しいショットを正確に決めて1点を確保して勢いを得ました。
第9エンドにSC軽井沢クラブが1点を奪い、同点の最終・第10エンドは、フォルティウスが後攻で、最後は吉村選手がプレッシャーのかかるラストショットを決めきって1点を勝ち越し、7対6で勝ちました。
最終の第3戦は14日午後2時半から行われ、勝ったチームが代表に決まります。
フォルティウス 吉村紗也香「強い気持ちで臨みたい」

フォルティウスのスキップ、吉村紗也香選手は決定戦の第2戦が終わったあと、最終の第10エンドの最後の1投について「強い思いを持って自分を信じて投げた」と振り返りました。
そして「何度も何度も踏みとどまってここでプレーできているのはこれまでの歩みの中で、たくさんの人に支えていただいているという感謝の気持ちのおかげ。次の試合もその気持ちを忘れずに、強い気持ちで臨みたい」とチームのメンバーや応援してくれる人たちへの感謝の気持ちを述べました。
そのうえで代表が決まる最後の試合に向けては「今までやってきたことは間違いないという自信があるので、今の試合の振り返りをみんなと話し合い、優勝のイメージを共有しながら高い集中力を持って次に臨み、勝ってみんなで喜びを分かち合いたい」と意気込んでいました。
SC軽井沢クラブ 上野美優「最後の試合まで楽しみ尽くす」

女子のSC軽井沢クラブのスキップ、上野美優選手は決定戦の第2戦について「結果を意識せずに、いつもどおり目の前の試合に集中することを意識して臨むことができた。相手にプレッシャーをかけられなかったという反省はあるが、きょうまで練習してきたことを出し切れたいい試合だった」と振り返りました。
最終の第3戦に向けては「午前の試合ではストーン1個分というところで相手へのプレッシャーが甘くなってしまったので、どう改善するのかをミーティングで丁寧に話し合っていきたい」と話しました。
そのうえで「次が最後の試合になってしまうので名残惜しい気持ちはあるが、最後の試合まで楽しみ尽くして、笑顔でいる私たちを見てもらいたい。最後の瞬間まで成長のヒントを見逃さず、1つ1つ拾い集めてチームとして最高のパフォーマンスをしたい」と笑顔で意気込みました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。