■東京2025世界陸上 女子マラソン(14日 国立競技場発着、42.195km)

レース中の気温が30度に迫る中、女子マラソンは初出場の小林香菜(24、大塚製薬)が日本勢トップの7位(2時間28分50秒)でフィニッシュ。世界陸上では2019年ドーハ大会の谷本観月(7位)以来、日本勢3大会ぶりの入賞となった。

レース後のインタビューで小林は「いやちょっともう信じられないですね。運が良かったのかなって。タイムも(2時間)29分くらいですかね。監督にもそれくらいでいければ入賞もあり得るかもって話だったので。よく頑張ったかなって」と自身も満足のいく結果に笑顔をみせた。

また、支えてくれた方に感謝の言葉を伝え、「合宿中、本当に辛くて、ずっと1人だったんで孤独で。急に電話かけても付き合ってくれる家族とか友人とか,,,(涙)いつでも私のくだらない話とか愚痴を聞いてくれて、本当にそういうところが気持ちの支えになり、何とか我慢して、練習を頑張れました」と涙ながらに語った。

レース前の“恐怖”乗り越え入賞「自分で決めた道だから」

「もう正直もっともっと暑くなるかなって思って、完走できるかも怖くて、昨日の競歩のレースとか見て本当に怖くなってたんで」と本番前の気持ちを明かし、この結果につながった要因については「自分で決めた道だから、本当にここまで頑張ることができたかなっていうのは、はい、思っています」と意志の強い一面ものぞかせた。

フィニッシュの国立競技場の雰囲気は「もうびっくりするくらい。日本の国旗とか“かなー”とか“こばやしー”とか言っていただいて、もうちょっとこれ以上のレースはないんじゃないかなっていうくらい。これ経験しちゃったら次これよりいいレースはもうそれこそオリンピックしかないんじゃないかなって思っちゃいました」と日本代表として東京で走れたことに感無量だったという。

世界陸上を経験し、次の目指すべき目標については「今日のレースで多分MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の権利は取れたかなと思うので、もうロサンゼルスオリンピックに出場して、そこで入賞して、もう私はこの辛いのは、早く終わりにしたいので(笑)」と28年のロス五輪を目指すとし、「ロサンゼルス五輪で思い切り笑顔で終わりたいです」とさらなる大きな目標に向かった。

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