(17日、第107回全国高校野球選手権大会3回戦 沖縄尚学5―3仙台育英 延長十一回タイブレーク)
仙台育英の左腕、吉川陽大は1球を悔いた。延長十一回1死二塁、相手の5番打者に投じたカットボールが浮いた。適時三塁打になり、2点差に。外野からの返球を肩を落として見届けた。
「投げきる力がなかった」と振り返ったが、吉川なしではここまで来られなかった。3年前の全国選手権を制したチームは、今春まで3季連続で甲子園行きを逃していた。「倒すという相手の根性が伝わってきた」という中で宮城大会を制し、甲子園でも1回戦で完封した。
この日も変化球を効果的に使い、11回を完投。須江航監督は「点数では形容できないナイスピッチング」。涙が止まらないエースをたたえた。
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