
長野県南牧村で行われた、今シーズンのショートトラックの国内開幕戦、全日本距離別選手権は、最終日の14日、1000メートルのレースが行われました。
このうち男子の決勝は、来年のミラノ・コルティナオリンピックで2大会連続の出場を目指す宮田選手が、終盤に持ち味のスピードを生かして2番手からトップに立ち、1分25秒290で優勝しました。
宮田選手は13日の500メートルと1500メートルとあわせて大会3冠を達成しました。
この3種目で実施されるようになった2003年の大会以降、男子の3冠達成は初めてです。
宮田将吾「自分を信じていくことができた」
宮田将吾選手は「目標を達成できて素直にうれしい。自分の持てる力を全部出せば優勝はできると思っていて、加速力には自信があったので、ちょっと早い段階でスパートをかけた。自分を信じていくことができた」と納得の表情で振り返りました。
そのうえで「この結果によって周りからも期待してもらえると思うので、その期待に応えられるように国際大会でも活躍したい。オリンピックでは出場する全種目でメダルをねらえるように準備をしていきたい」と話していました。
女子1000m 平井亜実が2大会ぶり優勝

女子の1000メートルの決勝は、オリンピック初出場を目指す平井亜実選手が、中盤で先頭に立ってそのまま逃げきり、2大会ぶり3回目の優勝を果たしました。
今大会2冠の中島未莉選手は、終盤の追い上げも及ばず4位で、去年に続く3冠はなりませんでした。
平井亜実「ここをスタートに さらにギア上げたい」
平井亜実選手は、13日の500メートルと1000メートルで表彰台を逃したことを踏まえ、「きのうは思っていたような力を出せず、ふがいない気持ちだった。結果ばかりを見るのではなく、一つ一つのレースに全力で向き合うという思いで、しっかりと切り替えて、きょうのレースに臨むことができた」と振り返りました。
そのうえで「今シーズンの海外選手は2割から3割くらいスピードを上げてくるので、そこに対応していくために、ここをスタートにして、さらにギアを上げていきたい」と話しました。
2年連続の3冠達成とはならなかった中島未莉選手は「悔しい気持ちが大きいが、平井選手の強さはさすがだと思った。次につながるレースはできたと思うので、これから続く大会に向けて、また気を引き締めて頑張りたい」と話していました。
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