■東京2025世界陸上競技選手権大会(14日、国立競技場)
男子走高跳の予選が行われ、赤松諒一(30)、瀬古優斗(27)がそろって決勝進出を決めた。日本人選手の同種目決勝進出は3大会連続で、複数での決勝進出は史上初の快挙となった。
日本人歴代2位の2m33を8月にマークした瀬古は、“想定外”の事態も初代表で初の決勝進出を果たした。「ここがパッカーンって」と靴の外側が破けるアクシデント。最初の2m16は接着剤で応急処置を施したが「それも全部、吹き飛んで」。その後は予備の靴で対応したが「なかなか馴染まんな~って感じで、16、21を跳んでました」。2m16を2度目でクリアしたが、2m21も踏切が合わず2度バーを落とした。大歓声のなか迎えた崖っぷちの3回目で決勝への望みをつなぐとガッツポーズ。「本当、跳べてよかった」と安どした。勢いそのままに2m25は一発で越え、表彰台への挑戦権を得た瀬古。「決勝は一発でパンパンパンといきたいと思います」と意気込んだ。
前回大会8位で24年のパリ五輪5位の赤松は落ち着いた試技で2m25までミスなくクリア。全体トップタイで2大会連続の決勝へと駒を進めた。3大会連続出場の真野は2m25を3回失敗し、予選敗退となった。
出場選手のうち今季最高記録(2m34)を持つ前々回大会の銅メダリスト、ウ・サンヒョク(29、韓国)と、オレハ・ドロシュチュク(24、ウクライナ)も順当に決勝へ。東京五輪金メダルのジャンマルコ・タンベリ(33、イタリア)は2m21を3回失敗し敗退した。
決勝は16日に行われる。
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