■東京2025世界陸上 男子マラソン(15日 国立競技場発着、42.195㎞)
男子マラソンで初出場の近藤亮太(25、三菱重工)が日本勢トップの11位でフィニッシュ。タイムは2時間10分53秒。世界陸上の男子マラソンでは2013年モスクワ大会の中本健太郎(5位)以来の入賞には届かなかった。
パリオリンピック™代表の小山直城(29、Honda)は2時間13分42秒の23位、初出場の吉田祐也(28)が2時間16分58秒の34位でフィニッシュ。
金メダルは女子同様最後のトラック勝負となり、タンザニアのA.F.シンブが逆転で金メダル。銀のA.ペトロスと“同タイム”着差ありのフィニッシュで勝負がつくという異例の決着に、国立競技場は大歓声に包まれた。解説の青山学院大・原晋監督も「100mの勝負を見ているような。コンマ何秒で決着がつくなんて」と衝撃の結末に驚きのコメント。
2月の大阪マラソンで初マラソン日本最高の2時間05分39秒をマークした新星の近藤が、自身2度目のマラソンで激走。先頭集団で粘り強く走っていた近藤は、31㎞過ぎからアフリカ勢らのスピードアップに一度は離されるも再び集団の中へ。優勝候補の選手が離脱していくサバイバルレースの展開となり、37km過ぎからの終盤の上り坂で最後の力を振りしぼった。近藤は少し遅れ10位に後退するが、沿道の“リョータ”コールに背中を押され国立競技場へ。入賞まであと一歩だったが、近藤の快走に大歓声が響き渡った。
日本勢では近藤が粘りの走りで11位、小山は23位、吉田は34位だった。近藤は「もう20キロぐらいからずっと足はきつくて。でも本当に、何回も離れそうになったときに、もう耳が割れるような応援がずっと背中を押してくれて、本当に諦めそうになるときいろんな人の顔が浮かんで」と沿道の声援に感謝した。「2回目のマラソンでここまで戦えたっていうのは、これからのマラソン人生まだまだ始まったばかりだと思うので、さらに上を目指して頑張っていきたいなと思います」と前を向いた。
【男子マラソン 結果】
金) A.F.シンブ 2時間9分48秒 ※着差あり
銀) A.ペトロス 2時間9分48秒
銅) I.アウアニ 2時間9分53秒
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11位 近藤亮太 2時間10分53秒
23位 小山直城 2時間13分42秒
34位 吉田祐也 2時間16分58秒
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