■東京2025世界陸上 男子棒高跳・決勝(15日、国立競技場)
世界記録保持者のA.デュプランティス(25、スウェーデン)が金メダルを獲得。“鳥人”セルゲイ・ブブカ以来、史上2人目の世界陸上3連覇を達成した。
6m29の世界記録を持つデュプランティスは、この日最初の5m55を軽く決め、次の5m75はパス。5m85もクリアして、5m95を一発で決めると観衆がどよめき、圧巻の跳躍を続けた。ハイレベルな戦いが続く中、S.ケンドリクス(33、アメリカ)、K.マーシャル(28、オーストラリア)、カラリス(25、ギリシャ)も5m95をクリア。
バーの高さは6m00となり、まずカラリスが一発で成功。ケンドリクスが1回目に失敗すると、デュプランティスは余裕を持ってクリア。ほかの選手が離脱し、最後はカラリスとデュプランティスの2人に絞られた。だがカラリスが6m10、6m15、6m20に挑んで3度の失敗となり、6m15を決めたデュプランティスの優勝が決まった。
デュプランティスは、8月13日に行われた世界陸連のコンチネンタルツアー・ゴールド大会、ハンガリーグランプリで6m29をマーク。自身13回目となる世界記録を更新し、世界陸上3連覇に向けて、弾みをつけていた。
■アーマンド・デュプランティス
1999年11月10日生まれ、元棒高跳の選手だった父が作った自宅裏庭の練習場で競技を開始。2015年のU18世界陸上、2018年のU20世界陸上で金メダル。世界陸上は2019年ドーハで銀メダル。その後、2022年オレゴン、2023年ブダペストで連覇。五輪は2021年東京、2024年パリで金メダルを獲得。2024年には大谷翔平やテニスのN.ジョコビッチ、サッカーのレアル・マドリード所属のV.ジュニオールなど錚々たる面々を抑えて、国際スポーツプレス協会(AIPS)が選出するスポーツ界の年間最優秀選手に輝いた。
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