34年ぶりの東京開催となった陸上の世界選手権は3日目の15日、男子3000メートル障害の決勝が行われ、16人が出場しました。
このうち三浦選手は今シーズン、7月にみずからが持つ日本記録を6秒余り更新する8分3秒43という驚異的な日本新記録をマークするなど好調で、オリンピック、世界選手権を通じてこの種目で日本選手初となるメダル獲得を目指していました。
三浦選手は、スタート直後から集団の前方でレースを進め、2000メートルすぎに海外勢がペースを上げたあとも食らいついて終盤まで上位を争いました。
残り1周を切ったあと三浦選手はメダル圏内につけていましたが、最後の水ごうでバランスを崩したほか、直線でほかの選手と接触して伸びを欠いて順位を下げました。
三浦選手はそれでも最後まで粘り強く走りきり、8分35秒90のタイムで8位入賞を果たしました。
前回2023年大会の6位に続く2大会連続の入賞です。
「間違いなく手応えはある」
三浦龍司選手は「観客から地響きのような、心が内側から震えるような歓声をいただいてメダルを獲得できるという自信があったが、本当に最後の惜しいところで皆さんの期待や応援に応えることができなくて悔しい。まだまだだと思うが、観客に囲まれて走ることができて本当に幸せだった」と観客への感謝を話すとともに悔しさをにじませました。
レース最終盤までメダル争いに加わった展開については「残り数十メートルのところまで見えていたので、届くかなと思っていたが、思うようにいかなかった。間違いなく手応えはあるし、成長できるんじゃないかと思う」とさらなる成長を誓いました。
男子110mハードル 村竹と野本が準決勝進出
男子110メートルハードルの予選では、パリオリンピックで5位に入賞し、12秒92の日本記録を持つ村竹ラシッド選手が5組に出場し13秒22の2着でフィニッシュして準決勝進出を決めました。
また、3組に出場した初出場の野本周成選手は13秒29のタイムで4着に入り、準決勝に進みました。
一方、前回のおととしの大会で、この種目で日本選手初の5位に入賞した泉谷駿介選手は1組に出場し、13秒52の5着で、予選敗退となりました。
女子100メートルハードルの準決勝では、1組に出場した日本記録保持者の福部真子選手が13秒06の7着、2組に出場した日本歴代2位の記録を持つ中島ひとみ選手が13秒02の7着でいずれも準決勝敗退となりました。
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