研修会は、広島県呉市で行われた秋の県大会の抽せん会のあとに開かれ、大会に出場する32校の部長は対面で、そのほかの高校はオンラインで参加しました。

研修では、県高校野球連盟の担当者が、各校で改めて部員に対し、暴力やハラスメントをなくすよう呼びかけるとともに、もし目撃したり被害に遭ったりした場合は、信頼できる大人に相談するよう周知してほしいと求めました。

そのうえで、広陵の事案では、学校と被害者側との連携がうまく取れていなかった反省があるとして、事案が起きた場合は、被害者にも確認を取って、報告書を作成し、提出するよう求めました。

出席した部長からは、報告書を作成する際に、加害者側と被害者側の言い分が食い違う場合はどうすればいいかという質問が出され、連盟の担当者は「両者が納得したものを提出してもらうのが理想だが、そうならないケースも出てくるかと思うので、その旨も記載して提出してほしい」と答えていました。

研修会の終わりには、広陵高校の瀧口貴夫部長が発言を求め、「県内の加盟校の野球に関わるすべての方々に多大なるご迷惑をおかけしました。改めておわび申し上げます」と謝罪しました。

広陵高校野球部 瀧口部長「襟を正さないといけない」

研修会のあと、広陵高校野球部の瀧口貴夫部長は、記者団に対し、「これだけの人が集まる会議なので、お騒がせしたことに対するおわびをさせてくれと、私のほうから申し出た。襟を正さないといけない、という思いを学校に持ち帰りたい」と述べました。

そのうえで、「ユニフォームを着ていない時、野球をしていない時の過ごし方が問われるんだろうということは、部員に言い続けていきたい。野球を頑張れる環境を自分で作っていくこと、そういった頑張れる環境があることに感謝することだと思う」と話しました。

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