新発売する「キリン氷結mottainaiキウイのたまご」

キリンビールは17日、主力の缶チューハイ「氷結」シリーズで、香川県産のキウイフルーツを使った新商品を24日に発売すると発表した。形が悪い、柔らかいなどの理由で廃棄されるキウイを使い、約5.7トンのフードロス削減につなげる。20〜30代を主なターゲットに、2026年2月ごろまで期間限定で販売する。1本売り上げるごとに1円を農家に寄付する。

キリンビールが24年に始めた、廃棄予定の果物などを活用した「氷結mottainaiプロジェクト」の一環。香川特産の品種「キウイのたまご」はセブンイレブンと協力し調達した。指で割って食べられる一口サイズのキウイで、酸味が少なく糖度が高いのが特徴。新発売する「キリン氷結mottainaiキウイのたまご」でも甘さやみずみずしさを再現した。

キリンビールとセブンイレブンの氷結新商品発表会に登壇した関係者ら(17日、東京都中野区)

気温の上昇や降雨量の減少などにより「キウイのたまご」の廃棄量は増加傾向にある。年間生産量約40トンに対して、今年は規格外品が10トンを超える見通しだ。

想定販売価格は350ミリリットル缶で193円前後、500ミリリットル缶で260円前後。全国のセブンイレブンやイトーヨーカドーなどで販売する。

キリンビールは規格外果実を使った氷結を今後も展開し、ほかの企業とのコラボも模索する。加藤麻里子ブランドマネージャーは「27年までに年間250トンのフードロス削減を目指す。志を同じくする仲間を増やしていきたい」と話した。

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