発表会に出席したバニッシュ・スタンダードの小野里寧晃CEO(写真左)とパルの堀田覚取締役専務(17日、東京都渋谷区)

オンライン接客支援システム「STAFF START(スタッフスタート)」を手がけるバニッシュ・スタンダード(東京・渋谷)は17日、アパレルなど小売店舗での接客業務を効率化する新機能の提供を2026年から始めると発表した。従来の電子商取引(EC)向けだけでなく、実際の店舗での接客にも領域を広げる。9月から始めた人工知能(AI)による接客支援機能とも組み合わせる。

新機能では顧客の購入履歴や関心をスマートフォンのスタッフスタートのアプリ上で閲覧できるようにする。店舗では顧客情報がパソコンからしか閲覧できない場合が多く、円滑な接客の支障になっていた。

また、店舗スタッフが顧客に公式アプリ上でアプローチできる機能も追加する。AIが顧客データを基に顧客への提案の内容やタイミングについてアドバイスする。

同日都内で発表会を開いた。バニッシュ・スタンダードの小野里寧晃最高経営責任者(CEO)は新機能を通じて、「人手不足で負担が大きい店舗の接客スタッフを支援し、顧客の満足度向上にもつなげたい」と話した。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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