16日に大阪府や京都府などの広範囲で固定電話などが一時不通になった問題で、NTT西日本は18日、設備を更新する工事の際に、装置の設定を間違えた人為的なミスが原因だった、と公表した。

 16日午後3時45分から午後4時36分の間、大阪府、京都府、兵庫県内で固定電話とひかり電話の合計約227万契約の回線がつながらなくなり、119番や110番通報が一部できなくなる影響も出た。東海地方の緊急通報もつながりにくい状態だったという。

 同日午後にセキュリティーサーバーの更新工事を実施しており、接続装置の設定を誤った。サーバーを収容するルータが高負荷状態となり、電話の接続を制御する別のサーバーへの通信ができなくなり、電話がつながらない障害が発生した。

 奥田慎治執行役員は18日の会見で、「緊急通報も使えておらず、重大事故だととらえ、信頼性向上のための取り組みを進めていく」と謝罪した。

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