「ガチャフェス2025」を開く近江鉄道の社員ら(18日、大津市)

鉄道事業を再建中の近江鉄道(滋賀県彦根市)は10月12日、同県東部の沿線を舞台に大規模イベント「ガチャフェス2025」を開く。ガチャフェスは3年連続の開催で、企業や団体などによる約50の地域イベントを用意する。1日100円で全線乗り放題の企画もあり、住民に知って使ってもらうことで利用者増を目指す。

イベント名は車両の走行音にちなむ鉄道線の愛称「ガチャコン」と「フェスティバル」を組み合わせた。18日に滋賀県庁で開いた記者会見で近江鉄道の担当者はのべ参加者数が「前回より16%多い約2万2000人に達する」との見通しを示した。子ども向けの企画を増やすことで、特にファミリー層の来場を期待する。

近江鉄道は西武グループの中核企業、西武鉄道の全額出資子会社だ。鉄道線は総延長が59.5キロメートルに及ぶが、沿線人口減を背景に経営再建を進めている。24年4月には県と沿線10市町でつくる近江鉄道線管理機構(彦根市)に線路など鉄道施設(下部)を引き渡し、近江鉄道は運行(上部)に専念する上下分離方式に移行した。

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