小野薬品工業は17日、米子会社のデシフェラ・ファーマシューティカルズが開発した関節腫瘍の経口治療薬「ロンビムザ」が、欧州で承認されたと発表した。関節の内側や周囲に発生する良性腫瘍「腱(けん)滑膜巨細胞腫」が対象で、この疾患の治療薬としては、欧州で初の承認事例となる。

腱滑膜巨細胞腫は痛みやこわばり、関節の可動域の制限といった症状がある。手術での除去が一般的だが、再発リスクがあり治療の新しい選択肢が求められていた。

ロンビムザは2月から米国で発売された。26年3月期の売上収益は50億円を見込む。小野薬品は28年以降の主力のがん治療薬「オプジーボ」の特許切れ対策として新薬を拡充する方針。ロンビムザは今後の主力品の一つに位置づけている。

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