静岡県は18日、静岡空港(牧之原市)の8月の搭乗者数が7万411人と前年同月に比べて12%増えたと発表した。夏休み期間に入り、札幌や沖縄といった国内観光路線や訪日外国人(インバウンド)の利用が多い中国方面の路線、チェジュ航空のソウル線の利用が好調だった。
国内線は1%増の4万7741人だった。搭乗率は81%で3ポイント上がった。円安基調で海外旅行が割高なこともあり、夏休みの旅行先として国内を選ぶ観光客が増えている。全日本空輸(ANA)の北海道・新千歳線や沖縄線は搭乗者数、搭乗率ともに8月として過去最高となった。
国際線は2万2670人と43%増加した。6月から1日2往復と便数が倍増したソウル線は1万7383人が利用し、搭乗率は74%と好調だった。7月に新規就航した中国・青島線の搭乗者は1022人、搭乗率81%だった。
県は秋の観光シーズンを見据え、紅葉などを前面に押し出す宣伝活動で東アジア各地からの誘客拡大をねらう。全国でもいち早く紅葉が楽しめる北海道などの旅行会社と連携し、中継地線としての空港利用も促す。

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