大阪万博会場の野外ステージに多くの観客が集まった(16日、大阪市此花区)=主催者提供

ギタリストの布袋寅泰さんが16日に大阪・関西万博でライブイベントを開いた。ステージでは前日が戦後80年となる終戦の日だったことに触れ「平和な今だからこそ知らないといけないことがある」と話した。歴史に思いをはせながら、いまも世界で「起こしてはいけない戦争が起きている」と続け、平和を願う曲を歌い上げた。

「心にしみた。こういう曲も歌うのかと思った」。兵庫県姫路市から訪れた50代男性は学生時代から布袋さんの曲に親しんだ。「スリル」や「バンビーナ」などロック調のヒット曲が並んだ万博ライブで異色だったのが、中盤で演奏したバラードの「ヒトコト」だ。

曲中には、ネオン輝く都会や常夏のビーチで楽しむ人がいる一方、世界のどこかで苦悩を抱きながら戦う兵士が登場する。争いの絶えない地球を描き「アイシテル その一言で未来は創れるのに」という歌詞が印象的だ。

布袋さんはステージで平和の大切さが人の心に届かないもどかしさについて語った。伝えなければならないのは「ありきたりかもしれないが愛だと思う」と話し、身近な人にも愛を言葉にすることの大切さを訴えた。

布袋さんは少年時代、1970年開催の大阪万博にも足を運んだという。未来にいのちをつなぐ今回の万博のテーマを紹介し「自分たちや地球の未来を考えながら万博を楽しんでほしい」と締めくくった。

ライブは動画配信大手のU-NEXTが主催した。

【関連記事】

  • ・大阪万博でジャパンデー MISIAさんがライブ、パレードにキティ
  • ・大阪万博に「Kep1er」「ME:I」 韓国ナショナルデーでK-POP

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。