出光興産は19日、大気中の二酸化炭素(CO2)除去に取り組む米スタートアップVycarb(バイカーブ)に出資したと発表した。バイカーブが強みとする石灰石などの自然にあるアルカリ性の鉱物を使って、海水や川の水に溶けているCO2を固めて取り除く「海洋アルカリ化」技術を取り込む。
出光興産の100%子会社を通じて9月中旬に出資した。出光興産は海洋アルカリ化の知見を得ることで、大気中のCO2除去の先進市場である北米での事業モデルの構築につなげる。
バイカーブは海水や河川水のCO2の除去および貯留技術を開発しており、海洋アルカリ化で高い専門性を持つ。同社の海洋アルカリ化技術は、陸上にある小型コンテナ内の独自設備でアルカリ性鉱物と海水や河川水を反応させてCO2を固定化し、炭酸塩・重炭酸塩と水にして海や河川へ放流する。
一般的に海洋アルカリ化では、CO2除去量の測定・報告・検証が難しいとされているが、バイカーブはリアルタイム計測が可能なセンサー技術を活用し、高精度な測定・報告・検証を実現する。同社の技術は常温常圧で稼働し、大規模な集中設備を必要とせず分散型で導入できる点に特徴があり、低コストでの運用が可能となる。
出光興産は国内外のスタートアップや関係機関との連携を強化することで、大気中のCO2回収に向けた取り組みを推進する。
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