メガネトップの拡張後の工場の完成予想図(同社提供)

「眼鏡市場」を展開するメガネトップ(静岡市)は福井県鯖江市にある眼鏡フレームの生産工場を拡張すると発表した。投資額は約44億円。拡張後の生産能力は年間84万本と現状の約2倍になる。マザー工場と位置づけて供給体制を強化し、技術の継承に取り組む。

鯖江市の「キングスター工場」の隣接地を新たに取得し、建屋を増設する。現工場と合わせた敷地面積は1万3197平方メートルになる。2026年1月に着工し、27年7月に操業を始める予定。

キングスター工場ではフレームを構成する部品をプレスしたり、切削したりして眼鏡に仕上げている。一部の工程を協力企業に委託している。工場拡張により、眼鏡フレームをより安定的に供給できるようになるという。

新工場は製造工程をすべて公開する「オープンファクトリー」とし、同業者や一般客が製造工程を間近で見学できるようにする。眼鏡市場の商品を購入できる店舗や飲食店、ワークショップ施設も併設する予定。観光資源としても地域に貢献する拠点となることを目指す。

【関連記事】

  • ・メガネ製造・販売のJEH、福井・鯖江のフレーム加工業者を事業承継
  • ・福井の眼鏡メーカー、6割が25年度増産 国内外で需要
  • ・「眼鏡市場」のメガネトップ、植物由来素材のフレーム
地域ニュース

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。