シチズンマシナリーは22日、ドイツ販売子会社シチズンマシナリー・ヨーロッパの新本社を建設すると発表した。約40億円を投じ延べ床面積を従来比2倍の5900平方メートルに広げ、デモンストレーション用の工作機械展示数を20台と倍増する。エンジニアリングやアフターサービス向け部品供給も強化し、欧州事業の拡大につなげる。
独オストフィルデルン市に建てる新本社は2026年10月の完成を予定する。ショールームでは旧本社で耐荷重制限で置けなかった大型機を含め幅広い機種を常設展示することを含め、デモ機数を倍増する。エンジニアリングでは欧州で需要が高まる自動化装置や稼働監視システムなどに対応。自動収納庫などの導入で部品供給も迅速化する。
旧本社は1992年に買収した現地企業の工場を改装したもので、老朽化やスペース不足が課題だった。新本社は空港近接の立地も生かし、独国内のほか東欧を含む広域からのアクセス改善を見込む。自動車関連などで成長が見込まれる東欧市場を開拓するなど、欧州全域の販売・サービスの中核拠点とする。
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