LINEヤフーは22日、本業のスキルや経験を生かす社会貢献活動を指す「プロボノ」で石川県能登地域の復興を支援する活動を本格始動したと発表した。NECやサイボウズなど6社が加わり、被災家屋の解体で出た古材の再利用などに取り組む。
4月に一般社団法人「能登官民連携復興センター」(石川県輪島市)と設けた支援基盤「プロボ能登」にNECなど6社が参画した。被災団体などから支援ニーズを聞き取り、役立つ知見や専門人材を抱える企業を紹介する。1案件あたり3カ月の期限を設け、地元企業との協業を通じて復興を後押しする。
まず10月から地域団体「のと復耕ラボ」と連携して、古材の在庫管理システムの構築を支援する。解体される民家の木材をテーブルなどに再活用する活動を後押しする。回収された古材の在庫状況を一元管理できるようシステムを構築したり、作業マニュアルを作成したりして参加者の得意分野で貢献する。
地域の自動車学校のサイト刷新や観光施設の情報発信も支援する。都心部に居住するエンジニアなどの力を借りて、デジタル支援による地域復興のモデル化を目指す。LINEヤフーは今後3年間で累計300人の社員の参加を予定する。プロボ能登の加盟社も増やし、支援分野を広げていく計画だ。

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