
東海理化は22日、ゲーム対戦競技「eスポーツ」向け機器開発の取り組みについて説明会を開いた。自動車向けスイッチ開発のノウハウを生かしたキーボードを手掛けており、25日には価格やサイズを抑えた新製品やコントローラー向けのボタンを発売する。
東海理化は2023年にeスポーツ向け機器のブランド「ゼンエイム」を立ち上げた。車のシフトレバーやスイッチに使う技術をキーボードに応用し、eスポーツで求められるタイピングの反応速度などを実現した。これまで累計7000台程度販売しているという。
ニュービジネスセンター長の伴岳彦氏は「成長市場の中で我々の技術を使って付加価値を出せる」と話した。一般的なキーボードよりサイズを60%程度に小さくした新製品を25日に発売する。価格は税抜きで2万9800円と従来品より3割程度抑えた。
eスポーツ用キーボードはカスタマイズの需要も高いことから、専用のボタンセットも発売する。磁気センサーを搭載してボタンを深く押し込まなくても入力できるようにし、高速入力を可能にした。
来年には基盤も含めたコントローラーとしての製品化も見込む。プロジェクトリーダーの橋本侑季氏は「初心者から中級者、上級者まで使ってもらいたい」と話した。
東海理化は30年度に連結売上高7000億円と、25年3月期比13%増やす目標を掲げる。デジタルキーなど既存事業での次世代品のほか、ドローンやキーボードといった新規事業にも取り組んでいる。
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