
ソフトバンクは22日、米メタ・プラットフォームズなど4社と日本とシンガポール間を結ぶ国際海底ケーブルの建設で合意したと発表した。2028年までに台湾やフィリピンなど4つの国・地域を経由する総延長およそ8000キロメートルの光海底ケーブル網を構築する。人工知能(AI)や次世代通信の普及に伴う通信需要の増加に備える。
新たに敷設する国際海底ケーブルを「Candle(キャンドル)」と名付けた。日本の千葉県とシンガポールの北東部を結び、台湾とフィリピン、マレーシアとインドネシアにも分岐する。従来より高密度のケーブルを使い、大容量で遅延の少ないデータ通信を可能にする。
米メタは企業連合の議長を派遣するなど主体的に関わる。日本勢では光回線の敷設・提供を担うアイ・ピー・エスも加わる。マレーシアとインドネシアの通信大手を合わせた計5社のプロジェクトとなる。建設工事はNECが担う。
ソフトバンクはAIサービスの普及を見据え、アジアや太平洋を横断する国際海底ケーブルの新設を進める。既存の2本のケーブル網に加え、3月には日米韓と台湾の通信事業者と太平洋を横断する光海底ケーブル「E2A」の敷設でも合意している。
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