
日本工作機械工業会(日工会)が24日発表した8月の工作機械受注総額(確報値)は、前年同月比9%増の1201億円だった。プラスは2カ月連続。景気停滞で低迷していた欧州からの需要が回復したほか、トランプ米政権による関税政策の影響が和らぐ北米需要が伸びた。
受注総額の7割を占める海外向けは12%増の882億円だった。エリア別に見ると、北米は27%増の290億円となり、米国で一般機械向けの需要が好調だった。欧州は32%増の141億円。受注水準は高くないものの、幅広い業種で需要が底打ちしている。

アジアは1%減の432億円だった。インドでの自動車向けなどの落ち込みが影響した。一方でアジアの受注額の7割を占める中国は3%増の293億円と堅調だった。自動車向けが伸び悩んだが、一般機械向けなどが伸びておりプラスは17カ月連続となった。
国内向けは1%減の319億円だった。業種別では航空・造船・輸送用機械と電気・精密が大きく伸びた一方、一般機械と自動車が減少した。
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