50階に設ける居住者専用のキッチン付きパーティーラウンジのイメージ=三井不動産提供

三井不動産は25日、東京・日本橋で進めている再開発で、外資系ホテルの米ヒルトンと提携した高級賃貸マンションを開設すると発表した。2027年秋から入居できる。ヒルトンの最高級ブランドのホテルと連携したサービスなどを提供し、富裕層の需要を取り込む。

傘下の三井不動産レジデンシャルがヒルトンと契約を結んだ。野村不動産と手掛けている再開発地区「日本橋一丁目中地区」で建設する高さ284メートルのメインタワー最高層となる48〜51階に全71戸を設ける。東京メトロ銀座線・東西線「日本橋駅」に直結する。

マンション名はヒルトンの最高級ブランドのホテル名を冠した「ウォルドーフ・アストリア・レジデンス東京日本橋」。ウォルドーフと連携したマンションは世界で米ニューヨークやドバイなど9棟あり、アジア・太平洋地域では今回が初となる。

間取りは1〜4LDKで、1戸あたりの面積は60〜430平方メートル台と広い空間を確保した。24時間対応のコンシェルジュが常駐し、都心の景観を一望できるテラス付きラウンジも共用できる。賃料は明らかにしていない。

ウォルドーフ・アストリア・レジデンス・ニューヨークのリビングルーム=三井不動産提供

同じ建物に入るウォルドーフのホテルと連携したサービスも受けられる。ルームサービスや出張シェフなどを部屋付けの支払いで利用できたり、ホテルのプールやスパに居住者専用エレベーターから直行できたりする。

「日本橋一丁目中地区」の再開発は3つの複合施設を建設し、オフィスや住宅、ホテル、商業店舗、国際会議場などで構成する。26年9月末に全体が完成する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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