東京ゲームショウは、25日から4日間の日程で千葉市の幕張メッセで行われ、47の国と地域の1100余りの企業と団体が最新のゲームや機器を展示しています。

1996年に始まったこの展示会では、年々、海外からの出展が増えていて、ことしは中国や韓国などから過去最多の615社が出展しました。

このうち中国のゲーム機器メーカーは、VR=仮想現実の技術を使って遊ぶゲーム向けに、指先の動きを再現したり振動を感じたりできるグローブを展示しています。

会社の担当者
「日本のゲーマーに人気があるので、今後、グローブに限らず、全身スーツも開発したい」

また会場には、AI=人工知能を活用したゲームの展示もあります。

このうち都内にあるベンチャー企業は、頭部につける専用の機器で測定した脳波をAIが分析し、脳波が一定のリズムになるとカプセルが機械から出てくる展示を行っていました。

会社では、この技術をコンピューターゲームの機器などに応用しようとしているということです。

このほか、神奈川県にあるベンチャー企業は、寝たきりや体を動かしにくい人でも、視線を動かすだけでゲームを楽しめる機器を展示していました。

この会社の担当者
「まだ認知されていないので、より多くの方に知ってもらい、いろんなかたがゲームを楽しめる環境づくりをしていきたい」

展示会を主催した団体によりますと、世界のゲームの市場規模は去年およそ31兆円と、2020年に比べて1.5倍ほどに拡大しているということです。

なかでも、日本や中国、韓国など東アジアの市場規模は13兆7000億円と全体の4割以上を占め、スマートフォンなどのモバイルゲームがこのうち75%を占めているということです。

主催した「コンピュータエンターテインメント協会」 辻本春弘 会長
「海外企業も多く出展していて、新たに障害者のかたが遊べるような多様性のあるブースも用意している。多くの人に集まってもらい、ビジネスにつなげてもらいたい」

東京ゲームショウは、26日まで関係者向けに公開され、一般公開は9月27日と28日になります。

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