富士フイルムは25日、米南部ノースカロライナ州で建設を進めていたバイオ医薬品製造工場が完成したと発表した。医薬品メーカーからのバイオ薬品の受託生産設備では北米で最大級といい、年内に本格稼働する。トランプ大統領は医薬品への高関税措置導入を表明しており、米製薬各社などは国内での調達・生産の拡大を図っている。こうした動きは新工場の操業に追い風となりそうだ。

工場は、バイオ医薬品の開発・製造受託を手掛ける子会社が開設。年内に2万リットルの動物細胞培養タンク8基を稼働し、28年に同規模の大型タンク8基を追加する。建設費は総額32億ドル(約4800億円)。原薬の製造のほか、製剤の受託も可能で、来年には包装工程を含む受託生産の一貫体制を整備する計画。

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