プリント基板を生産するメイコーは26日、台湾基板会社の博智電子(ACCL)との合弁会社をベトナムに設立すると発表した。11月に設け、人工知能(AI)サーバー向けを中心に高性能基板を製造・販売する。480万ドル(約7億円)を投じ、出資比率は3割となる。

メイコーは約500億円を投じてべトナムのホアビン市に新工場を竣工した。この工場の敷地内に、合弁会社の新工場を建設する。新工場は2026年下期にも竣工する見通しで、28年中の量産を目指す。合弁設立に伴う26年3月期の業績への影響は軽微とした。

生成AIの活用が世界で広がるなか、データセンター向けを中心にAIサーバーの需要が増えている。メイコーが手掛ける基板はコネクターやコンデンサー、半導体といった電子部品を搭載し、電気信号をやり取りする役割を担う。特にAIサーバー向けでは従来よりも大きな電力に対応できる高性能な基板が求められる。

ACCLは基板内部で層を重ねて性能を上げる技術に強みを持つ。一方で、メイコーは中国や台湾以外に基板を大量生産できる拠点を抱える。同社の技術を生かしてより高性能な基板製造につなげるとともに、地政学リスクを最小限に抑える。

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