バイオマス燃料を混ぜて発電試験を行うナズオン発電所

新電力のイーレックスは26日、ベトナムの石炭火力発電所においてバイオマス燃料を混ぜて発電する試験を始めたと発表した。木質チップを最大20%混ぜる。2027年度には混合率を30%にして商用化を目指す。

国営のベトナム石炭・鉱物産業グループ(ビナコミン)が所有する「ナズオン発電所」で、18日に試験を始めた。同発電所は5万5000キロワットのボイラー・発電機を2基備えており、そのうちの1基を対象に行う。26年度に改造工事を進め、27年度の商用化に備える。

イーレックスは22年に、バイオマス燃料の混焼試験などについてビナコミンと覚書を結んだ。ベトナムは電力需要が年10%程度増加する一方、電源の約半分を石炭火力に依存する。同国内で調達できるバイオマス燃料を混ぜて発電することで、二酸化炭素(CO2)排出量の削減とエネルギー自給率の向上につなげる。

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