ソフトバンクは29日、同社が保有する人工知能(AI)向け計算機と理化学研究所が運用している量子コンピューターを10月から相互接続すると発表した。事業化も見据え、計算能力を高められるかといった実験をする。

これまで学術的な観点から東京大学や大阪大学のスーパーコンピューターと理研の量子コンピューターを接続してきた。ソフトバンクは画像処理半導体(GPU)を多く採用するなどAIに強みのある計算基盤を持つ。莫大な計算量を瞬時に処理できる量子コンピューターと組み合わせることで性能が高まることが期待される。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する量子コンピューターやスーパーコンピューターの研究開発の一環として実施する。利用を見据える企業が来年度から実際に試験運用できるよう開発を進める。

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