
センサー大手のオプテックス(大津市)は29日、簡易設置型の侵入検知センサー「REDSCAN Lite(レッドスキャン・ライト)」を国内外で発売した。屋内設置で赤外線を使い、侵入者を感知すると警備員に通報し連動するカメラで特定する。データセンターなど重要施設の警備も想定しており、3年以内に年10億円規模の売り上げを目指す。
本体は1辺が10〜12センチメートルの立方体に近く、重さは680グラム。1台あたり10メートル四方を基本にカバーする。検知性能は従来のレッドスキャン・シリーズと大差ないが、複雑だった施工時の手順や調整を簡略化した。市販のレーザーポインターで検知エリアを可視化し、床やフェンスを自動認識して素早く調整する。
これまで主に海外で発生していた設置ミスによる誤作動、再調整のための技術者手配を減らせると見込んでいる。企業向けの製品で価格は明らかにしていない。北米を中心に人工知能(AI)開発に欠かせないデータセンターなど重要施設の警備ニーズが高まっているほか、宝石店、美術品保管庫向けにも用途は広がると想定している。
オプテックスは東証プライム市場に上場するオプテックスグループの事業子会社の一つだ。オプテックスグループは防犯センサーやファクトリーオートメーション(FA)関連の機器や技術を手がけており、連結売上高のほぼ5割を海外が占める。

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