記者会見する岡谷健広社長(30日、名古屋市)

岡谷鋼機が30日発表した2025年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比31%増の162億円と上期として過去最高だった。車載部品や非鉄金属といった自動車関連が好調だったほか、航空機向けの産業機器部品の販売が増えた。

売上高は6%増の5706億円と過去最高を更新した。主力の鉄鋼部門の売上高は7%減の1922億円だった。建設や土木分野の需要減に加え、米国の高関税政策の影響を受けた。自動車や産業資材分野の伸びで補った。

26年2月期は減収減益を見込む従来予想を据え置いた。米国では国産鋼材の使用に切り替える動きがあるという。輸入鋼材の関税コストを嫌っているとみられる。記者会見した岡谷健広社長は「(米国の)関税率は決まったが不透明感が残る」と話した。

株主還元は充実させる。期末配当を従来予想から5円積み増し、年間配当は155円とする。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。