
NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)の小島克重社長は30日、「2027年度に人工知能(AI)などの重点領域を5000億円以上の事業規模に育てる」と目標を示した。足元の売上高は2500億円。ICT(情報通信技術)を生かし、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するサービスを収益の柱に据える。
同日開いた25年度の事業戦略発表会で明らかにした。ドコモビジネスは7月、親会社の名前を冠する社名に変更した。かつて主力だった長距離・国際通信サービスの縮小に伴い、「AI」「(あらゆるものがネットにつながる)IoT」「デジタル・ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)」「地域・中小DX」の4つを重点領域として掲げる。
冷却性能の高い液冷方式のデータセンター(DC)やセキュリティー機能を備えたコンテナ型DCの構築を進める。都市部だけでなく地方における企業のAI需要にも対応する。通信量に応じた柔軟な帯域制御やセキュリティー機能を組み込んだネットワークサービスも提供し、IoT機器やロボットの普及に備える。
小島社長は資本提携や業務提携を強化することも明らかにした。「協業によるサービス機能の強化と販路拡大を目指す」と述べた。

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