米投資ファンドのダルトン・インベストメンツなどは30日、あすか製薬ホールディングス(HD)株の買い増し意向を取り下げると発表した。同社株を議決権比率で最大30%程度まで買い増す意思があると8月に公表していた。あすかも買い増し目的などの質問状を取り下げる。
ダルトン側は見解も示した。「あすかの質問状にどのように回答したとしても、偏見に基づき不適切と結論づけようとする意図は明白だ」と指摘。その上で「このような安易で悪質なやり方は上場会社の経営者としての資質を疑わせる」と批判した。
ダルトンやグループ会社は5月時点であすか株を計約21%保有していた。あすかは7月、ダルトン側のさらなる買い増しへの対応方針を導入。必要に応じて株主総会を開き、新株予約権を使ってダルトン側の議決権比率を下げる対抗策を発動できるようにしていた。

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