
富士フイルムは19日、手軽に持ち運べるX線撮影装置の新機種を発売すると発表した。人工知能(AI)技術を使った撮影支援機能を備える。離島や山間部といった大型の診断装置を運びづらい地域での利用を見込む。アフリカや東南アジアなどで流行する結核の検診需要も取り込む。
手で持ち運べるX線撮影装置の新製品は、2018年以来約7年ぶり。AI技術を用い、撮影時に対象部位が装置の中心にくるよう、画面にマーカーを表示する。再撮影の手間を減らし、医療従事者の負担を軽くする。
25年秋に国内発売し、海外には26年度以降に販路を広げる計画だ。従来機種は結核の検診用途などで使われ、世界70カ国以上で導入されている。

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