人工知能(AI)開発のPKSHA Technology(パークシャテクノロジー)は1日、自ら目的を理解して自律的にタスクをこなす「AIエージェント」の導入実態調査の結果を発表した。自社でAIツールを活用する先進企業の57%がAIエージェントを導入していることが分かった。従業員の知識やノウハウの継承、人手不足対応が背景にある。
松尾研究所(東京・文京)と共同で、従業員500人以上の会社に所属し、AIツールを会社で導入している部長職以上を対象に実施した。有効回答者数は450人。
AIエージェントはバックオフィス業務の効率化などに役立つ。導入に至った経営課題としては「知識やノウハウ継承の課題」が49%と最多で、「人材不足・採用難」が37%と続いた。労働力が減るなかで、人間の業務知識をAIで再現しようとする傾向が強く出た。

AIツールを導入した際の手法としては、「外部パートナーとの共創」が33%と最多で、「完全内製」が21%、「完全外注」が19%と続いた。専門的なAIシステム構築のノウハウを持つベンダーと、自社の業務課題に詳しい社内人材が共同で導入に取り組む事例が多い。

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