ゾール・メディカルの新除細動器「Zenix」

旭化成は1日、医療従事者向け除細動器の新製品を米国で発売したと発表した。9月末に米食品医薬品局(FDA)の承認を得た。従来製品より使い勝手やモニタリング機能を強化し、世界最大の市場で需要を取り込む。

旭化成グループで自動体外式除細動器(AED)など医療関連機器を手がける米ゾール・メディカルが販売する。病院や救急現場向けの機器で、例えば心臓マッサージの強さや速さが適切かどうかをリアルタイムでわかるようにした。画面はタッチ操作でき、タブレット端末上の他の情報とも連携しやすい。

ゾールが手がける除細動器などのクリティカルケア事業は、2025年3月期の旭化成の営業利益の2割弱を占めた。新製品は4〜9月のなるべく早い段階での承認を想定していたが少し遅れていた。米国では競合がリコールを出していて需要が増える可能性もあり、新製品で販売拡大を狙う。今後は欧州や日本含むアジアでの販売も目指す。

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