「こども運転席」の利用イメージ(高槻市提供)

大阪府高槻市は市営バス2台に、運転手の気分を体験できる「こども運転席」を設置し、運行を始めた。運転手が見ているのとほぼ同じ光景が前方のモニターに映り、ハンドルやアクセル、ブレーキペダルなども運転席を模した機材を使用した。子どもがバスに乗る機会を増やすと同時に、運転手を目指すきっかけにもつなげる。

運転席の後方に設置してある「こども運転席」

運転席の後部に1席ずつ設けた。モニターには前方のカメラと連動した画像が映し出される。ウインカーやドア開閉のスイッチもあり、目の前のランプが点灯するなど、リアルさに「かなりこだわった」(市交通部)。昼間の時間帯に路線を決めずに運行する。公式マスコットキャラクターがラッピングされた車両が目印だ。

「こども運転席」はマスコットキャラクターがラッピングされた車両に設置した

高槻市営バスは大阪府で唯一の公営バス。利用者数は1975年度の3014万人をピークに減少傾向で、2024年度で1746万人にとどまる。市交通部は「小さいころからバスに親しんでもらうことが、将来のバス利用につながる」としている。

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