
小田急電鉄傘下で箱根登山電車を運営する小田急箱根(神奈川県小田原市)は1日、1919年の箱根登山鉄道開業から100年以上にわたり運行してきた「100形車両」が2028年1月に引退すると発表した。同社によると定期運行する普通鉄道の電車として国内最古の車両だという。
運行を終了するのは「モハ1形(104号・106号)」と「モハ2形(108号)」の3両1編成で、木造だった車体を鋼鉄製にするなどの改修を重ねてきた。冷房が未設置で、ペンキ塗りの木製の内装や昔ながらの荷棚デザイン、下から大きく開く客室窓など往年の特徴を保っている。
引退を記念して限定パッケージ付きの模型車両を864個限定で販売する。11〜12日に東京・お台場で開かれる「鉄道フェスティバル」のほか、14日からは箱根湯本駅(同県箱根町)や強羅駅(同)でも販売する。
小田急箱根は28年度に新型車を導入する予定。担当者は「引退まで1年以上あるので多くの人に来てもらいたい」としている。
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