
オリックスは2日、ソフトウエア開発を手掛ける東証プライム上場のアイネットに対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。約380億円を投じて完全子会社化する。オリックスは、IT(情報技術)やデジタル領域を長期的な戦略投資分野に挙げており事業投資を通じて同分野を強化する。
子会社を通じて総額386億円で全株式を買い付ける。買い付け価格は普通株式1株2530円で、2日の終値(1649円)に対し53%のプレミアム(上乗せ幅)をつけた。買い付け期間は3日から11月17日まで。アイネットは2日、TOBに賛同するとともに、株主へ応募を推奨すると発表した。
買い付け総額は386億円で、TOB成立後は少数株主から株式を買い上げるスクイーズアウト(強制買い取り)が実施され、アイネットは上場廃止となる見通し。同社は金融業やエネルギー会社向けのシステム開発サービスやクラウドサービスを手掛けている。
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