
宇宙ごみ(スペースデブリ)対策に取り組むスタートアップのBULL(ブル、宇都宮市)は3日、インドの衛星事業者XDLINKSが手がける人工衛星への宇宙ごみ発生防止装置の搭載可能性について、検討に入ったと発表した。
これまでは同装置のロケットへの搭載を主眼と位置づけてきたが、その対象を人工衛星にも広げた形だ。BULLはXDLINKSと基本合意書(MOU)を締結。衛星業者との締結は初で、今後衛星搭載に向けた連携を進める。2026年以降の打ち上げに向けて調整していくという。
BULLは、ロケットや人工衛星が運用後に宇宙空間を漂いデブリするのを防ぐ装置「HORN」を開発する。打ち上げ前にロケットなどに組み込み、役目を終えると起動する。装置から宇宙空間に凧(たこ)のような構造物を広げ、軌道上のわずかな空気抵抗をとらえ、ロケットなどを減速して大気圏へ再突入させ燃え尽きるのを早める。
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