自民党の総裁室の椅子に座る高市早苗新総裁=同党本部で2025年10月4日午後7時2分、渡部直樹撮影

 自民党の高市早苗総裁が新総裁選出後のあいさつで「全員に馬車馬のように働いていただく。私自身もワーク・ライフ・バランス(WLB)という言葉を捨てる」と発言しました。これに対し、過労死弁護団全国連絡会議や日本労働弁護団などが批判しています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「高市総裁『WLB捨てる』発言への批判」を解説します。

Q 自民党の高市早苗総裁が「WLBを捨てる」って言ったって聞いたよ。どうしてこの発言が批判されているの?

A 過労死弁護団全国連絡会議は声明を出し、「政府が推し進めてきた健康的な職場づくりを否定し、古くからの精神主義を復活させるもの」として、発言の撤回を求めました。

Q 賛同する意見はないのかな。

A 日本労働弁護団事務局次長の弁護士によると、交流サイト(SNS)では「自身の決意表明で、国民に強いていない。言葉尻をとらえるべきではない」といった意見もありました。

Q 過労死遺族の人はどう思っているの?

A 2006年にエンジニアとして働いていた息子を過労死で亡くした母親は「過労死防止対策は国の責務なのに、現状への認識がない発言。非常に残念だ」と話しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。