中部電力は浜岡原発1号機で原子炉の解体撤去作業を始めた(静岡県御前崎市)

中部電力は7日、廃炉作業を進める浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の1号機で原子炉の解体撤去作業を始めたと発表した。4段階ある廃炉工程のうちの第3段階で、放射線量が高い原子炉本体や格納容器を解体する。商業用原発の原子炉解体作業は浜岡2号機に続き国内で2例目。

12月にかけて原子炉圧力容器の上蓋を解体する方針。帯状の刃が回転する工具で切断する。2035年度まで第3段階の原子炉本体と格納容器の撤去を進め、建屋を含めた廃炉の完了は42年度となる見通しだ。

中部電力は08年、耐震補強の費用などを理由に1号機と2号機の廃炉を決めた。09年に運転を終了し、廃炉に向けた作業を進めている。2号機の廃炉作業を先行し、そこで得たノウハウを1号機の廃炉に生かす方針。

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