多くの来場者でにぎわう大阪・関西万博会場=本社ヘリから

 日本国際博覧会協会(万博協会)は7日、大阪・関西万博の運営費の収支について、230億~280億億円の黒字となる見通しを明らかにした。大阪市内で開かれた万博協会の理事会で報告された。

 運営費は約1160億円を見込み、8割を入場料収入でまかなう計画だった。入場券は3日時点の累計で約2207万枚が売れ、目標の2300万枚には届いていないが、黒字と赤字の分かれ目となる損益分岐点の1800万枚は大きく上回った。物販などの収入も伸びた。

 黒字による剰余金の管理主体や使途も協議し、大屋根「リング」を一部保存する費用に充てる案も出ている。

 万博では運営費とは別に、パビリオンなどの会場建設費(最大2350億円)は国、大阪府と市、経済界が3分の1ずつ負担している。【岡崎英遠、高良駿輔】

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