
三菱UFJモルガン・スタンレー証券がシステム会社のコラボスの発行済み株式の12.94%を保有していることが、8日明らかになった。三菱UFJモルガンの顧客の個人投資家が口座乗っ取りの被害を受け、コラボス株を不正に買わされた。三菱UFJモルガンが被害者の口座を元通りにする原状回復措置をとったため、コラボス株を保有することとなった。
三菱UFJモルガンが8日に関東財務局に提出した大量保有報告書によると、同社が8月25日にコラボス株の14.99%を4億5924万円で取得した。同日に顧客が口座乗っ取りによって不正に購入させられたものだが、金融庁との協議の結果、三菱UFJモルガンが取得したとみなして開示した。
報告書には「意図せず保有名義を有することになったものであり、今後も、経営関与の意思はない」と記した。
被害顧客には既に原状回復の措置を適用しており、コラボス株は三菱UFJモルガンの管理口座に移っている。市場で順次売却を進めているため、10月8日時点の保有比率は12.94%まで下がった。同社は「今後もコラボスの株価や市場に影響がないよう最大限配慮しながら売却していく」としている。
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